6月23日から始まる写真講座「大山を撮ろう!」の講師を務める 辰野 貴史さん 池端在住 42歳
エベレストに導かれた人生
○…職業はカメラマン。世界の山々が主な仕事場だ。映像とスチル写真の両方を扱い「世界の果てまでイッテQ!」や「THE世界遺産」など数多くのテレビ番組を撮影してきた。そんな実績で市観光協会から講師の打診を受けたのは今年4月。「市民として貢献できることがあるなら喜んで」と快諾した。「アングルや構図で写真は変わります。その面白さをお伝えしたい」と意気込んでいる。
〇…福岡県に生まれた。硬式野球に打ち込むスポーツ少年で「明るく元気な目立ちたがり屋」だったそう。父の海外赴任で小学6年からの1年あまりをロンドンで過ごし、帰国してからは福岡県内の中学と高校に学んだ。卒業後に上京。横須賀市内に暮らし、関東学院大学理工学部に通い始めた。そんなある日、同級生が1枚の写真を見せてくれた。猛々しくも美しい槍ヶ岳に感銘を受け、登山に関心を持つようになった。
〇…在学中は丹沢の鍋割山に始まり、県内各地の山に次々と向かった。自然に身を置く心地よさと湧き出る冒険心に喜びを覚え、山の虜になった。24歳の時には、北アルプスの山小屋で住み込みのアルバイトも経験。そこで知り合ったネパール人従業員から毎晩のようにエベレストの話を聞き、世界最高峰の踏破を夢見るようになった。山岳カメラマンを志したのもこの時期。独学で技術を習得し、2004年から3年間、ネパールに移住。登山客に同行するカメラマンとして働いた経験が今を支えている。
〇…帰国後、2008年に結婚。「初デートが大山登山だった」という縁もあり、ほどなく伊勢原に移り住んだ。現在は親子3人で暮らし、市内企業の広告撮影なども請け負っている。せわしい毎日の中、夫婦で旨酒を酌み交わすのが至福のひと時だ。これまでエベレストには4回登り、7500m地点まで到達した。「空が宇宙のようでした。いつか頂上から見てみたいですね」。夢は終わらない。
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