伊勢原市消防本部(吉川敏勝消防長)で6月17日、東海大学医学部6年生による救急車同乗実習が実施された。学生は伊勢原・秦野市の両消防で1日ずつ実習を行い、将来の救急医療現場に生かしていく。
今回行われた同乗実習は、救急救命医学教育の一環として同大学と伊勢原市・秦野市の両消防本部が連携して行っているもの。
実際の救急現場を学び、現場での救急隊員の活動を知る事で、救急医療に必要な救急隊員との連携を意識づけることを目的に1994年から実施されている。
今年も6年次に救命救急を選択した学生17人が4月20日から7月1日までの期間で計2日間の実習に参加。24時間勤務で救急隊員と一緒に現場出動はもちろん、車両・資機材の点検、想定訓練、活動要領の説明、施設見学などを行った。
待つだけでなく繋ぐ大切さを実感
17日に伊勢原署に勤務となった緒方綾子さん(28歳)は、総合診療科医をめざす学生。すでに秦野での勤務を終えて2度目の実習日となった。「救急隊の皆さんは、患者さんだけでなく、家の状況などもしっかり確認しています。勉強になりました」と話す。今までは病院で待つから、実習で搬送までの経験。より考えるきっかけになったという。
伊勢原市は現在、3隊編成で救急業務にあたっている。2014年中の救急件数は4524件で、搬送人員は4232人。救急支援出動は517件と、ここ数年、前年を上回る件数で推移している。伊勢原市消防本部警防救急課の倉田広志さんは「通報から搬送まで安全を第一に考え、患者さんが何をしてほしいかを考えて搬送しています」と話す。研修に同乗した伊勢原市消防本部救急係では「医学知識のある方に同乗して頂けることで勉強になります。お互いの仕事を理解して、今後も協力していければ」と話した。
今後は研修医として当直を行うこともあるという緒方さん。「実習で繋げることの大切さを感じました。現場の方に敬意を払い、『どんなに大変でも、患者さんはもっと大変な思いをしていることを忘れるな』という先生の言葉を心に刻んで頑張りたい」と話した。
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