子どもたちに伝えていく責任 民主党 衆議院議員 後藤祐一
先の大戦では、苛烈を極めた戦いの中で、多くの方々が祖国を思い家族を案じつつ戦場に倒れ、あるいは戦後、異郷の地で亡くなられました。
国内においても多くの国民が戦禍を被り、最愛の肉親を失った悲しみに耐え、苦難を乗り越えて来られました。
今日の我が国の平和と繁栄は、こうした方々の尊い犠牲の上に築かれていることを決して忘れず、深く感謝と敬意を表するとともに謹んで哀悼の誠を捧げます。46歳、3人の子を持つ親として、戦争の悲惨さを子どもたちの世代に確実に伝えていく役割を担って行かなければなりません。
戦後70年、憲法9条を遵守すること、不断の外交努力、自衛隊の皆様の尽力、そして日米同盟により、我が国が戦場となることも、戦争に参加し他国の人々を傷つけることもなく、平和国家として過ごすことが出来ました。
今審議されている法案は、これまで受け継がれてきた憲法の解釈を一内閣の閣議決定により変更し、他国を守るための戦闘が行えるようになり、再びこの国を戦争へと導く可能性を孕んでいます。
20年後、50 年後に、子や孫の世代が「なぜこんなことになってしまったのか。日本がおかしくなったのは2015年の夏からだったのではないか」と振り返ることになりかねません。そんな分岐点に立っていることを自覚しつつ、特別委員会では安保法案の問題点を指摘し、歴史に恥じない討論をしてまいりました。
高校生、大学生、若いお母さんを始め、多くの人たちが立ち上がっています。皆さんの声を大きなうねりにして廃案に追い込み、戦争への道を止めようではありませんか。
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