11月2日から菊花展を行う秋豊会で会長を務める 秋山 美好さん 日向在住 76歳
365日 菊ひとすじ
○…朝起きると、一番に菊の様子を見に外へ出る。それは「ほんの少しの手入れ不足が大きく花の見た目に表れてしまう」から。繊細で手がかかるからこそ育て甲斐があるという。「秋豊会」は、そんな菊好きのメンバー33人で活動している。11月2日からは会員たちが育てた様々な種類の菊およそ200点が展示される『菊花展』を総合運動公園で開催。「きれいな花を見に来てください」
○…生まれも育ちも伊勢原市。5人兄妹の長男として、実家の石材店を手伝いながら自身で酪農を始めた。親戚が菊好きだったことをきっかけに菊作りを始めると、いつしか夢中に。日向地区周辺で40年程前に結成された秋豊会には設立当初から所属し、日々菊作りの勉強をしてきた。10年前には酪農をやめ、菊の道一本へ。現在は会で月に1回、菊の育て方の講習会も実施し、初心者に技を伝授している。「良いことはみんなで共有していくことで、会が長続きしていけば」と思いを語る。
○…自宅には飾りきれないほどのトロフィーや楯が並ぶ。県内4カ所で開催される菊花展に毎年出品し、各展で賞を受賞してきた。中でも寒川神社菊花展の楯を眺め「欲しくてたまらなかった賞なんです」と笑顔に。過去には、運送途中に一番の出来栄えの菊を倒して折ってしまったことも。「その時は1番はとれなかったけど、すごく思い出に残っている」と振り返る。
○…他に趣味はという問いには「ない」ときっぱり。「育てているときは苦労ばかりだけど、きれいに咲いた時はやっぱり感動する」と菊作りの魅力を話す。しかし、最近は愛好家も減り会員数も減少傾向に。年齢層も高くなり、展示の準備が大変になってきたという。「今後は若手の力ももっと欲しい。展示を見て興味をもってもらえたら」と話す。『菊作りは13カ月』と言われ、今年も菊花展の開催とともに来年に向けた準備が始まる―。
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