伊勢原市と市消防本部で1月20日、大地震を想定した図上訓練が行われた。これは湘南地域の5市3町が、県と自衛隊と合同で行ったもので、実際の災害時と同じように情報交換しながら、災害時の応急対応を学んだ。
この大規模図上訓練は、災害時の対応能力向上、県と市などの関係機関の連携強化をめざし湘南地域で合同で行われたもの。
当日は、平塚市を震源としたM7・0の湘南直下型地震が発生し、湘南地域全域が被災したという想定で訓練を開始。県庁・湘南地域県政総合センター・市町の3カ所で、情報収集や連絡調整を行いながら、訓練を進めた。
伊勢原市では2D会議室に災害対策本部を設置。市職員・警察・自衛隊が協力して、与えられた情報をもとに対策を検討するなど、3時間にわたり訓練が行われた。市防災課の高梨芳房防災担当部長は「災害時対応の優先順位をつけることは難しい。的確に判断できるように、今後も訓練を積み重ねたい」とコメント。伊勢原市に参加した陸上自衛隊第1高射特科大隊の須崎淳也2等陸尉は「訓練でできないことは本番でもできない。災害発生時の人命救助のために準備を進め、災害に対する認識を共有することが大切」と話す。
消防も連携
また当日は市消防本部でも図上訓練を並行して実施。消防職員15人が参加し、市・県と連携して、火災や倒壊といった災害箇所への消防派遣などをシミュレーションしながら、対応策を学んだ。
県の地震被害想定調査によると、今回想定したM7・0クラスの直下型地震が発生した場合、伊勢原市内では1万軒以上の家屋で倒壊・半壊など被害が発生するという。訓練に参加した市消防本部警防係の河野典由さんは「図上だけでは見えない部分も多く、実際の災害では山間部の土砂崩れも想定される。市と協力して体制を整えていきたい」とコメントした。今後はより的確な救助のために、市全体での訓練なども検討しているという。
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