“おおやまみち”まちづくりサミットで舞踊「大山詣り」を披露する郷土芸能保存会の会長を務める 大河 寛恵さん(本名 亀井 博恵さん ) 上谷在住 69歳
守り伝えていくために
○…春は桜、秋の紅葉といった大山の美しい四季の風景を表現した舞踊『大山詣り』。友人の歌に初代会長の大河美登里氏が振りを入れたというこの曲は、郷土芸能保存会が発足当初からずっと大切にしてきた思い入れの強い演目。2月11日に産業能率大学で行われる”おおやまみち”まちづくりサミットで披露する。「大山詣りが日本遺産に認定されたこの機会に、ぜひ多くの人に見て欲しいです」
○…約85人が所属する郷土芸能保存会は、地域の芸能を守り、伝承していく目的で10年前に設立された。舞踊や歌、太鼓、民謡など9団体が集まり、市民文化祭のほか施設の訪問や地域イベントへの出演などを行っている。3年前からは自身の日本舞踊の先生であった大河氏の後を継ぎ、会長へ就任。「足腰も気持ちも若返ります。みんな楽しくて仕方がないんです」と踊りの魅力を語る。
○…群馬県高崎市出身。義太夫節など古典芸能を好む父親の影響もあり、幼い頃から歌や踊りが好きだったという。「母親の後をついて盆踊りへ行ったり、地域ののど自慢大会のようなイベントにも参加していました」。二十歳の時に結婚し、伊勢原へ移り住む。嫁ぎ先が花農家なこともあり、フラワーアレンジメントなども手掛けるように。そんななか趣味として舞踊を始めたのはおよそ30年前。それから踊り続け、現在は大河流の直門師範であり、全国新舞踊協会の理事も務める。「ひとつの舞台をやり終えた後の達成感がたまらない」とにっこり笑う。
○…昨年『大山詣り』が日本遺産に認定され、今年は会が発足から10年を迎えた。記念が偶然重なったこともあり、出演のオファーも増えたという。「伝統の芸能を後世に残していくことが自分たちの役割。多くの人に見てもらえるのは嬉しい」。”踊りは自分のためだけでなく、人のために活かせ”というのが大河流の教え。自らも楽しみながら、伝えるために舞う。
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