終戦の日を前に愛川町郷土資料館では現在、企画展「戦争の記憶―戦後72年―」を開催している。
同展は、悲惨な戦争の史実を風化させず、ふるさとの先人たちが体験した戦禍と、そこからの復興の歩みを知ってもらおうと企画された。
展示の中心は、愛川町中津にあった相模陸軍飛行場で操縦教員を務めた田原全由(かずよし)氏の旧蔵写真を紹介するコーナー「田原全由氏のアルバムより」。
演習機をバックにした田原氏や、教え子たち、訓練風景など、当時の相模陸軍飛行場の様子を克明に写している。また、操縦教員に就く以前の田原氏の写真などもあり、田原氏旧蔵写真100点のうち、約30枚が紹介されている。
展示は他にも、「相模陸軍飛行場」「出征兵士」などがあり、当時貼られていたポスターや戦時国債、演習機の部品などが並ぶ。
関連事業で
講座や見学会
同資料館では、企画展にあわせた関連事業として、山口研一館長による講座や、史跡見学会が行われる。講座「戦争遺跡と相模陸軍飛行場」は8月19日(土)、午後1時30分から同資料館会議室で開催される。定員は先着20人。史跡見学会「相模陸軍飛行場遺跡をめぐる」は8月24日(木)、午後1時30分から。町役場に集合し、山口館長の解説を受けながら、公用車で史跡を巡る。定員は先着20人。
開催期間は8月31日(木)までで、期間中の休館日はなし。参加申込みや問合せは同資料館へ。企画展と関連事業への入場・参加は無料。車で来場の場合、県立あいかわ公園の駐車場代(普通車500円)が必要。
■愛川町郷土資料館
愛川町半原5287(県立あいかわ公園内)【電話】046・280・1050
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