第50回伊勢原観光道灌まつりのポスターデザインを担当した 小谷 美歩さん 下落合在住 20歳
伊勢原を詰め込んだ一枚
○…今年で50回の節目を迎える「伊勢原観光道灌まつり」。大小合わせて5000枚以上、市内だけでなく都内にも掲示され、イベントの顔となるポスターのデザインを、東海大学教養学部芸術学科のコンペで8人の中から勝ち取った。「選ばれないと思っていたので、びっくりしました。2度とないかもしれない経験。多くの人に見てもらいお祭りに足を運んでほしい」と笑顔で話す。
○…「お祭りに加えて、伊勢原の観光を楽しんでほしい」。それがポスターに込められた思い。道灌公はもちろんだが、日本遺産にも選ばれた伊勢原をアピールするためにケーブルカーや神社、大山独楽などを一つずつデザイン。配置に苦心しながら一枚のポスターに詰め込んだ。この日、初めて完成した実物ポスターを見てにっこり。まだ両親には選ばれたことを伝えておらず、「いっぱい貼られたら言おうと思っています。それも楽しみです」と笑う。
○…生まれも育ちも伊勢原。中学で美術部に入ったことでデザインに興味を持ち、小田原の城北工業高校デザイン科へ進学。もっと学びたいと東海大への進学を決めた。大学では小田原銀座商店会の提灯デザインや平塚ラスカでの展示会などを通じて様々なイベントに参加している。「人が見たときに、楽しい気持ちになるような作品を作っていきたい。学内はみんなで意見交換をして作品を作れる良い環境です」と話す。
○…趣味は野球観戦と家でのんびりすることだが、雑貨集めも好きで都内に行くこともしばしば。また六本木などで行われるデザイン関係の展示などにも足を運び、自分の中にインプットしていく。「これからもデザインを続けていける仕事に就きたい」と、そろそろスタートする就職活動を見据える。市内の好きな場所は、毎年春にしだれ桜が咲く渋田川沿い。「今年の道灌まつりは特に楽しみです。ぜひ皆さまも足を運んでください」と微笑んだ。
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