大山の夏山開きに合わせ、8月中旬頃まで小稲葉地区をはじめ市内6カ所で大山灯籠が点灯されている。この「大山灯籠行事」は、今年3月に市の無形民俗文化財に認定された。伝統行事として今も受け継ぐ地域の保存会に話を聞いた。
大山への参詣者を迎える夏の伝統的な行事として、今年3月には伊勢原市登録無形民俗文化財に認定された大山灯籠。夏山の期間に大山詣りに訪れる参拝者の夜旅の安全のために、江戸時代中頃、立てられたとされている。
しかし、保管場所の減少や電気の普及、管理の手間などを要因に、大山灯籠の数は時代とともに減少。現在市内には、小稲葉地区に4カ所と、北高森・東大竹に1カ所ずつの計6カ所のみ残っている。
現在の大山灯籠はいずれも、地域の保存会や個人で設置から灯明の管理、撤去、保管などすべてを行っている。火事が起きた際など一時は撤去の話も出たが、地域に残る伝統を守ろうと保存会が中心となり、毎晩明りを灯す行事を代々受け継いできたという。
また、市内の文化財保護活動を行う「ISEHARA・おもてなし隊」では、昨年から大山灯籠の隣に解説版を設置。来訪者への周知や伝統継承の呼び掛けを手伝っている。
小稲葉地区の4カ所では、8月17日(木)まで毎晩明りが灯る。下之町保存会代表の遠藤雅明さん(69歳)は、「幼い頃から親に連れられて当たり前のように明りを灯しに行った。今は孫を連れて灯籠を見せています。伝統を途絶えさせたくないですね」と話した。
伝統文化を復活
東大竹(千津地区)では、およそ50年途絶えていた大山灯籠行事を、葛貫辰男さん(77歳)の働きかけで5年程前から復活させた。
毎年灯籠を支える竿を立てることが大変だということから、石碑を立てた葛貫さん。「私が幼い頃は見慣れていた夏の風景。この先も何年も続いていってほしい」と話した。
千津の大山灯籠の点灯は、8月13日(日)から16日(水)までの予定。
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