境内へ続く階段を、手作りの燈篭が優しく灯す―。寺尾子之社で例大祭が開かれ、宵宮の17日と本宮の18日の2日間、同地区に住み、県内各地で絵手紙教室を開く橘川芳恵さんとその生徒らが作成した手作りの燈篭30個が飾られた=写真。
この燈篭は橘川さんが15年ほど前に企画し、以来毎年続けられている。風に揺られながら優しく照らすロウソクの燈篭に、祭りに訪れた60歳代の男性は「電球にはない優しく、きれいな明かり」と話していた。
市内には寺尾と小園の2箇所に「子之社」があり、地域に長く住む人の語り継ぎで「寺尾には男の神、小園に女の神が祭られている」といわれている。