40年ぶり"日展"で「特選」 蓼川在住 錦織 重治さん
国内の多くの美術家が出品する「第43回日本美術展覧会(通称「日展」)」第2科洋画で市内蓼川在住の錦織重治さんの「白き朝」=写真=が特選に選ばれた。同賞は2136点中の10点が選ばれたもので、この受賞は綾瀬市では昭和37年に坂本幹雄氏が入選して以来およそ40年ぶりだという。
錦織さんは登った山を題材にするこだわりをもち、今回の「白き朝」は上高地の水辺と厳しい山の表現が高く評価された。静寂の中雄々しくも凛とした緊張感漂う山容と、眩い澄光、雪渓の輝きの情景を描いた。とことん具像化を追求し、その「光」と「空気感」を大切にしている。
日展は12月4日まで東京メトロ千代田線 乃木坂駅直結の国立新美術館で開かれており、同作を観覧できる。火曜休館、午前10時から午後6時まで。一般1200円。11月12日は日展の日で入場無料。