綾瀬・海老名・座間の3市が、消防本部通信指令事務の共同運用開始に向けて2012年1月1日に「消防通信指令事務協議会」を設立した。
消防通信指令事務とは、119番通報の受信や消防車・救急車の出動指令、無線通信の業務。この共同指令センターの運用が始まれば、相互応援体制により、3市の市境が入り組んだ地域への出動時間短縮が可能となるほか、3市の職員が交代で業務を行うため、指令室職員の人員削減による効率化や業務の高度化、2016年5月の消防無線デジタル完全移行に関する機器整備面でのコスト削減も可能となる。
今後は3市共同で、2013年度までに海老名市消防署旧北分署跡地(海老名市柏ケ谷)に共同指令センター庁舎を建設し、2014年度内に指令台・指令システム、消防救急デジタル無線の整備をし、2015年度から運用開始をめざす。
これまでに大和市を含めた4市では消防体制の広域化へ向け2008年から議論が重ねられていたが、2010年10月にはこれを断念。同時期から、3市での共同運用に関し、検討が進められていた。