子ども育む"駄菓子屋"開く 安心・安全なおやつと心の交流めざす
市内在住の主婦・石井麻理さんが3月14日、市内落合南に「おやつ工房 麻の葉」をオープンする。綾瀬の食材で作る「みそまんじゅう」などの販売を通して、子どもたちが心通わせる「駄菓子屋」的存在をめざす。
石井さんは当地の食材を当地の調理法で味わう「土産土法」を推奨する団体「麻の葉」代表。市内の公民館などで「どさんどほうの食べ物塾」を開くほか、小学校で綾瀬に伝わるのおやつ「城址まんじゅう」の教室も開いている。
店では「城址まんじゅう」からヒントを得て石井さんが考案した、綾瀬産食材の味噌を生地に練りこんだ「みそまんじゅう」や、津久井在来大豆のきなこで作ったクッキーなど「体に良いおやつ」を販売する。
店は「駄菓子屋」的存在をめざしている。「昔は学校の近くなどに駄菓子屋さんがあって、気軽に子どもがおやつを買って、友達やお店の人と話す時間がありました。そんな場所になれたら」と石井さんは話す。
きっかけは2012年1月末、寒い夜に1人で公園にいる児童を見かけた事だった。親とけんかをして、「友達の家に泊まる」と言って家を出たものの、行き場がなくコンビニや公園で夜遅くまで過ごしていた。子どもたちが心を許せる場―。そこで浮かんだのが駄菓子屋だった。
思い立ってすぐに、綾南公園にほど近い現在の物件に出会った。石井さんの意図を聞いた物件のオーナーでもある市内建設会社社長の賛同と協力もあり、計画は急ピッチで進行。約2週間で工房の内装ができあがった。店内の白い壁や販売するおやつについて、「子どもたちからアイデアをもらってお店を作っていきたい」と石井さんは話している。
店内の棚にはフェアトレードのチョコやお茶も並べ、子どもたちに、世界の同世代の子どもが働く姿などを伝え、心にも優しい「食」を発信していく。
店は落合南9-14-28番地で「キツツキの森」そば。3月14日(水)オープンを予定している。店休は不定休で、平日は午前10時から午後5時まで、土・日・祝は9時から12時の営業となる。
問合せは同店【電話】0467・70・6077まで。
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