市民とプロ共創のオペラ 2年間の集大成 あさって上演
綾瀬市民とプロの音楽家や演出家、オーケストラが協力し、2年間かけて作り上げた歌劇「カルメン」が、あさって6月10日(日)に綾瀬市文化会館で上演される。同演目の抜粋日本語上演から2年、今年は歌をフランス語、セリフは日本語で全4幕の本公演を行う。
綾瀬市民が2年間練習を積み重ね、プロと共演する「カルメン」は6月10日(日)綾瀬市文化会館大ホールで、午後2時30分開場、3時開演。チケットはS席はほぼ完売、A席4千円、B席3千円、小・中学生は全席2千円。主催は「綾瀬でオペラを!の会」(内村由生子会長)。
このプロジェクトが始まったのは2009年。舞台と客席の間に「オーケストラピット」と呼ばれるオペラ用設備が整う綾瀬市文化会館で、音楽・舞踏・美術・演出など全ての要素を盛り込んだ総合芸術「オペラ」をプロの協力を得ながら市民で創りあげようと綾瀬市自主事業協会らが企画した。10年3月にオペラ「カルメン」の抜粋(日本語)上演を経て「フランス語での本公演をしたい」と、同年5月に有志メンバーで新たな組織として始動した。
合唱も未経験の市民が本格オペラでプロと共演するため、練習は10年5月から毎週日曜日に行われ、メイクや衣装など、ワークショップも10回開かれた。本番直前には学校体育館などでも練習。6月2日には文化会館のステージでオーケストラやプロと衣装も合わせた練習が行われた=写真。市内大上在住の上島喜美子さんは「未経験から始めましたが、練習は毎回とても楽しい。プロと近くで歌えるのもすごく嬉しい」と目を輝かせていた。
「オペラの音楽は音にセリフを合わせているのではなく、セリフに音を付けたもの。本来のフランス語歌詞のカルメンをかんじてもらいたい」と話すのは石川誠二芸術監督。今回「綾瀬版カルメン」として作られた台本はストーリーが初めて見る人にもわかりやすいように演者のセリフは日本語で、歌唱部分はフランス語で展開される。
内村会長は「プロも市民も本当にすごく協力してくれた。多くの方に発信し、綾瀬の芸術文化が高まれば」と話している。同会では、2年後には別演目での上演を視野に入れている。
チケットなどの問合わせは「綾瀬でオペラを!の会」事務局【電話】0467・77・7129まで。
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