あす「第36回綾瀬市商工会青年部花火大会」を開く同青年部部長を務める 今 寿義さん 吉岡在住 38歳
何事も、為せば成る
〇…晩夏の綾瀬の夜に咲き乱れる伝統の花火。昨年は計画停電などで安全面確保が難とされ苦渋の決断を下した。今年に懸ける想いはひとしお。37年の伝統を胸に、青年たちが結集させた「綾瀬愛」が花開く。地元企業からの協賛金集めや、打上げ場所周辺の地権者への依頼・承諾、公共機関への協力依頼などあらゆる場に足を運んで理解を求めてきた。全ては綾瀬に集まってくれた人達の笑顔のため。
〇…「僕らは商工会の組織。街おこしはもちろんですが、商売を活性することで街を賑やかにするのが第一」。自身は父が興した金属加工会社で取締役を務める。市商工会青年部の上部組織、県商工会青年部の部長も兼任し、日頃から覇気ある同志・仲間との出会いも多い。挨拶や礼儀に始まり経営や組織論まで、青年部で学んできたものは大きい。リーダーとしての振舞い方やそれに対してどんな反応があるか、注意をしてくれる仲間もいて、大人数の組織の中で会社を背負う練習のようなことができた。「若手には本当にぜひ経験してほしい貴重な場です」
〇…型にはまらないスタンス。学生時代から会社を継ごうと考えていたものの、高校卒業後の進学先はシステムエンジニアの専門学校。卒業後も深めた知識とは無関係の車の修理・メンテナンス業に就いた。基本的に巡り会ったものを拒まず、何でもチャレンジする。好き放題ともとれる色とりどりのキャリアだが、実は現在の柔軟な在り方に役立っていて、トラブル発生時や決断の時にたくさんの引き出しから武器が出る。「『できません』じゃなくて、『どうすればできます』と答えるようにしています」
〇…花火打上げには本当に多くの人たちの協力と理解が必要で、それらを繋ぎ合せる役割は地域の縦横に細やかなネットワークをもつ青年部ならではのもの。気心の知れた仲間と、協力してくれているたくさんの人たちの心意気を集め、明日の空に想いを馳せる。