綾瀬市社会福祉協議会の会長を務める 増田 譲さん 深谷上在住 70歳
地域の支えに貢献したい
○…地域に暮らす人たちの生活を福祉面からサポートする、非営利民間団体「社会福祉協議会(社協)」。その会長に今年6月就任し、今月28日には綾瀬市文化会館で年1度の「あやせ福祉ふれあいまつり」を予定している。前任が10年間務めた会長職の責任を胸に日々精進している。
○…地域活動歴は長い。定年退職前から上深谷自治会の自治会長を6年、市の自治会長連絡協議会会長も歴任し、現在は上深谷地区社協の会長も務める。高齢者の茶話会や未就学児親子に向けた行事などの企画や要援護者宅の訪問、地域交流イベントなど、関わる人達の年齢層も、日ごろ果たしてきた役割も幅広い。「上深谷は新しい住宅地もあって、地の人ではない人も多い。交流の場はやっぱり大切」。愛すべき綾瀬のまちで暮らす人たちが、笑顔で毎日を過ごせることを願っている。「地域貢献が少しでもできれば」
○…現在暮らす土地に生まれ、20歳頃までを綾瀬で過ごした。就職を機に横浜へ移り、初めて他所から綾瀬を見た時「田舎だなと思いましたよ。なんだか、ふるさとに自信が持てなかった」。そんな綾瀬に20年の歳月を経て、家を建てたことを機に帰ってきた。ふるさとは姿を変え、気付けば住みやすい街に。ただ、その反面で失われたものも多かった。「比留川にいたウナギもイモリも、里山にいたウサギもほんの60年で姿を消した」。環境保全や啓発活動を行う「あやせ環境ネットワーク」の会長も務めている。
○…「思っているより寂しい想いをしている」。先日社協の企画で訪れた釜石の事を思い出し、切ない表情になった。東北の被災地支援も活動のひとつ。仮設住宅に暮らす人が書いた「忘れないで下さい」の寄書きが忘れられない。福祉ふれあいまつりでは釜石についての展示も行う。「来て見て、感じてもらいたい」。工夫と気配りで、これからの貢献を考えていく。