「まちかど特派員」や「ふるさとの宝カルタ博士」として綾瀬の魅力を伝えている 高橋 元さん 小園南在住
好奇心もって日々開拓
○…街のイベント取材に行くと、度々カメラのベストポジションに先回りされる影。綾瀬をこよなく愛す「元さん」に今日も先を越された。アンテナを張り巡らせ、常に面白いものを探している。気になったらすぐ調べる性分で、枕元には辞書を置き、読書も大好き。綾瀬の歴史は殆ど頭の中に入っている。新聞や書物のスクラップファイルは数えきれないほど持っている。
○…小学校では博士として紙芝居で高座豚の歴史を教え、生涯学習では市内外でゲストスピーカーとして講演し、最近は市役所の新入職員の研修で「あやせのいいところ再発見」の講師も担当。子どもから大人まであらゆる綾瀬の人達の「先生」だ。講義は何の原稿も持たずに説く。「全て頭の中に入れて、自分の言葉で相手の目を見て伝えるのです」。街中のあれこれを指して話す表情は「おもしろいよね」「すごいよね」という心の声が聞こえてくるような輝きで溢れている。「子どもたちにも『なぜ』という心を大切にするよう伝えています」。自分で興味を持ったものはすぐ吸収でき、その知識は人と繋がり合うのに重宝する事を知っている。
○…社交的な人柄だが、定年退職をするまでは綾瀬に自分のコミュニティはなかった。社会人時代は大手百貨店で、生まれ持った旺盛な好奇心とトーク術を活かし、販売員やバイヤーとして国内や海外を飛び回った。充実の日々もさっくり切り替え、定年退職の翌日から「大人のたまり場」と称す市民活動センターに出向き、第二の人生をスタートさせた。綾瀬では生い立ちの異なる素晴らしい経験を持った仲間に出会えた。
○…人とふれあうことで心が豊かになり、豊かになれば賑やかな街になる。駆け寄ってくる子どもたち事、たくさんの人とのふれあい、不思議なものにざわめく探究心、今あるすべてが「もう最高に楽しい」。バイタリティ溢れる言葉ひとつひとつが心地よく肌に響いた。