11月16日に衆議院が解散し、各党による事実上の選挙戦がスタートした。選挙日程は12月4日公示・16日投開票。神奈川13区(大和市・座間市・海老名市・綾瀬市)からは、民主と自民の前職2氏と、共産、みんな、日本維新の会の新顔3氏が立候補を予定している=11月28日現在。
今回の総選挙では民主前職の橘秀徳氏(43)=1期と、自民前職の甘利明氏(63)=9期がそれぞれ改選を目指す。新顔では、共産党の党神奈川県13区国政対策委員長の宮応勝幸氏(69)、みんなの党県議の菅原直敏氏(34)、日本維新の会からは元海老名市議の太田祐介氏(38)が立候補を予定している。
民主・橘氏
橘氏は、ライフワークとして取り組んできた児童虐待防止に関する民法の改正など、子育てや教育環境の整備で実績を残してきた。
東日本大震災では衆院内に設置された福島県対策室に入り発災直後から復旧・復興活動に尽力した。
民自公の3党合意で成立した消費増税法案には反対して党員資格停止処分を受けたが、離党組とは一線を画して党内に留まり、政権公約の履行を訴えてきた。
自民・甘利氏
甘利氏は、党内で派閥横断型の政策集団「さいこう日本」を立ち上げ、政治倫理審査会長や石油等資源エネルギー調査会長などの要職を歴任。昨年10月からは広報本部長を務めてきた。
今年9月の党総裁選では、安倍晋三元総裁の選挙責任者として安倍氏を擁立。再選を支え、新執行部で党三役の政務調査会長に就任した。今回の総選挙では、マニフェスト策定で陣頭指揮を執る。
共産・宮応氏
宮応氏は1963年に共産党に入党。横浜税関勤務から全税関労組中央副執行委員長、日本平和委員会全国理事など歴任し、厚木基地周辺住民の会事務局長、党神奈川県13区国政対策委員長を務める。
「即時原発ゼロ」や「対等な日米関係」「消費増税反対」など党の主要公約を中心に90年にわたる党の歴史や他党との違いを「政党らしさ」と位置付けて、比例での支持拡大を目指す。
みんな・菅原氏
菅原氏は大和市議を経て神奈川県議2期目の途中で国政に挑む。県議1期目は民主党、昨年の改選後はみんなの党に所属。今年9月にみんなの党から出馬表明し、11月21日に県会に辞職願を提出28日に許可された。
大和、座間、海老名の同党市議4人と大和の無所属市議1人が選対本部の中心を担い、駅頭や街頭を中心に「自らの政治理念を中心に訴えていく」としている。
維新・太田氏
11月21日に日本維新の会が発表した第3次公認に名を連ねた太田祐介氏は、2003年から2期8年間、海老名市議を務めた。
2010年11月から、みんなの党衆院神奈川14区支部長として活動してきたが、9月下旬に日本維新の会に公認申請していた。
28日現在、選挙区内での事務所開設には至っていないが、同氏の秘書は「一刻も早く環境を整え、街頭に出たい」としている。
【各氏の事務所】
◆橘秀徳氏/大和市大和東3の2の13・1階
【電話】046・205・4281
◆甘利明氏/大和市上草柳7の2の7
【電話】046・262・2200
◆宮応勝幸氏/大和市中央林間4の18の16
【電話】046・277・5077
◆菅原直敏氏/大和市中央林間2の6の27・1階
【電話】046・277・9499
◆太田祐介氏/相模原市中央区相模原8の9の11・1階
【電話】042・815・3165