2013年の幕開けにあたり、本紙では笠間城治郎綾瀬市長に恒例の特別インタビューを行った。昨年7月の市長選で3選を果たした笠間市長は、「飛躍」と位置づけた3期目への決意や市民参加型のまちづくりへの想いなどを語った。 (聞き手/綾瀬編集室 笹山真琴)
「飛躍」へ、市民本位の行政推進
――あけましておめでとうございます。まずは2012年を振り返り、どんな1年だったかお聞かせください。
昨年も市政推進にご協力を賜りましたことに厚くお礼申し上げます。
昨年は、さまざまなところで絆が深まった一年でした。東日本大震災のような大規模災害の発生時に助け合うことができる絆として、姉妹都市の千葉県柏市のほかに、本市から離れている鹿児島県鹿屋市や岐阜県各務原市と「災害時における相互応援協定」を締結できたことは、大変うれしい限りです。
また、毎月ゼロのつく日に家族で読書などふれあいの時間を持ってもらう「家庭読書の日」や、市民提案型協働事業の初事業である「キャンドルナイト」などにより、今まで以上に家族や友達の絆を深めることができたものと思います。
市民参加を強化
――昨年の市長選で当選し3期目を12年7月よりスタートしております。改めて今期の取組みをお聞かせください。
今後4年間は、市民本位の行政をさらに力強く推進させ、市を大きく「飛躍」させる時と位置づけました。そのために「元気の力」「産業の力」「教育文化の力」「環境の力」「安全・安心の力」という5つの力を高め「あやせ力」として結集し、市民一人一人が「いつまでも住み続けたいまち」として、夢を持てる綾瀬市をつくってまいります。
――一方、投票率は過去3番目に低い34・79%という結果となりましたが、どのようにお考えですか。
投票者のうち、7割を超える方が私に投票してくださり、8年間の市政運営が、多くの方にご支持いただけたものと思っています。
しかし、市長選では、投票率が過去3番目の低さだったことは、大変残念です。
今後も、まちづくりへの参加意識を持ってもらえるよう、積極的に情報を発信し、「市民が主役」のまちづくりを進めていきます。
公共施設を充実
――13年度予算の見通しはいかがでしょうか。
市税収入は昨年とほぼ同額を見込んでいますが、市民ニーズの多様化や景気の低迷、高齢化などによる行政需要の高まりを受け、大変厳しい予算となっています。
――13年度の重点事業についてお聞かせ下さい。
予算編成途中ですので、
細部まで、説明できませんが、5つの力から、主なものを紹介します。
まず「元気の力」です。今年4月には、上土棚北に90人定員の民間保育園が開園する予定ですので、待機児童数が緩和されるものと期待しています。
次に「産業の力」です。綾瀬インターチェンジについては、今年4月の事業着手、17年度までの供用開始を目指し、周辺道路など 都市基盤整備を進めてまいります。
三つ目に「教育文化の力」です。一昨年に、市内初の国指定史跡となった神崎遺跡を適正に保存・活用できるよう、公園の整備を進めております。15年の開園に向け、今年度は、設計を行なってまいります。
四つ目に「環境の力」です。07年度から整備を進めております、綾瀬スポーツ公園は、軟式野球場や多目的広場に加え、昨年5月に、テニスコート、ソフトボール場等の利用も始まりました。今年5月には、硬式野球場が完成し、ますます市民の健康増進が図られるものと考えております。
最後に「安全・安心の力」です。東日本大震災のような、大規模災害に備え、防災行政用無線のデジタル化に向けて、設計を行うとともに、避難所の機能充実を図ってまいります。
――今年1年の抱負と市民の皆様へメッセージをお願いします。
今年も、職員とともに一丸となって、行政運営に誠心誠意、取り組みますので、引き続き、市民の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
本年が皆様にとって幸多き年となりますよう、ご祈念申し上げます。
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