綾瀬市を拠点に活動している「カンボジア文化伝統支援委員会」(ケアー・タナー代表)が3月17日(日)に東日本大震災の犠牲者にむけた追悼式典を開いた。
同会は在日カンボジア人が伝統の自国文化を失わないよう交流を深め、日本とカンボジアの相互文化交流のできる施設設置を目標に活動している。今回の式典は「国籍など関係なく、震災の被災者を弔いたい」と市内に住むカンボジア出身者らで企画。昨年に続き2回目となる。
式典ではカンボジアから来日した僧侶による仏教儀式での慰霊や日本人僧侶による供養などが行われ、参加した約100人が祈りを捧げた。会場では募金箱も置かれ、集まった募金は綾瀬市を通じ日本赤十字社へ送られた。
式典を終え、ケアー代表は「母国に井戸や学校、病院を建設してくれた日本。胸の痛みを分かち合い、微力でもできることでこれからも力を合わせていきたい」とし、「今回もたくさんの方が出席してくれて良かった」と話していた。