乳がん エコー検診を開始 若年層の早期発見に有効
綾瀬市では2013年度から乳がんのエコー(超音波)検診を開始する。これまでは視触診のみと、視触診とマンモグラフィ(レントゲン)検査を実施してきたが、視触診単独の検診を廃止し、これに代わり導入となる。
自治体による乳がん検診としては湯河原町、開成町、中井町に続く4番目の導入で、隣接する大和市と並び4月から始まっている。
体への影響減
乳がんは乳腺にできる悪性の腫瘍で、乳房にしこりを自覚して見つかることが多い。エコー検診は仰向けになり体表面に探触子を当てて体内の様子をモニターで見るもので、妊婦が胎児を見るときに腹部に当てて行う検査と同様のもの。乳房内のしこりを描出し、触診ではわかりにくい小さなしこりの発見もしやすいという。また、マンモグラフィと比較して、乳腺の密度が高くしこりが発見しずらい若年層の検査に有効とされ、検査時に乳房を圧迫する必要がなく、放射線を使用しないため妊娠中の人でも受診できるなどのメリットもある。
30歳代の人が対象
市のがん検診は市保健医療センターで指定の日に行われている。エコー検査は8月20日(火)と10月19日(土)に実施予定で、年度内にあと2回実施予定(日程は調整中)。対象は1974年4月1日から84年3月31日に生まれた女性。申込み受付は8月20日実施分が7月2日から、10月19日実施分は9月2日から。自己負担金は900円。同センターに直接または電話で申込み。
同センターによると、過去にも市の検診から乳がんの発見に繋がったケースもあり「早期発見が重要。ぜひ多くの方に受診を勧めたい」と話している。
市ではほかに子宮頸がんや胃がん、大腸がん、肺がんの検診も同センターで行っている。対象年齢や検診実施日、負担金については市ホームページなどで確認できる。
問合せは同センター【電話】0467・77・1133へ。