綾瀬市の公認キャラクター「ブタッコリ〜」をデザインした 竹内 千賀子さん 吉岡東
ふんわりジモト愛育む
○…潤んだ瞳とボコボコ頭。2009年に郷土愛のシンボルとして綾瀬の名産、ブタとブロッコリーのあいだに生まれた「ブタッコリ〜」は、全国のキャラクターグランプリに出場し、市内外のイベントなどにも積極的に参加している。その隣で、ブタッコリ〜に代わり「綾瀬市のキャラクターです」と元気にPRするお姉さん。「わが子」に子どもたちが駆け寄るのを見て、思わず頬がほころぶ。「こんなにたくさんの人達にかわいがってもらえてすごく光栄です」
○…「『ブタッコリ〜』っていうキャラクターを描いてみて」と、地域活動をする勤務先の社長に頼まれた。美容関係のチラシや商品パッケージデザインなどに携わった経験があり、パソコンを使ったイラスト製作などはお手の物。社長らが綾瀬をPRするキャラクターを作ろうと取り組む中で、白羽の矢が立てられた。頭に浮かぶイメージをサクサクと描き出し、仲間の「イチゴリラくん」なども考案。「今思えば、もっと大事に考えて描けば良かったかなぁ」。鞄からはみ出たストラップをやさしく撫でながら天真爛漫に笑う。
○…生活の軸は、趣味以上プロ未満の腕前のフラ。10代の頃、ハワイアンレストランで見たショーに一目惚れし、何度も店へ通うほどはまった。「いつか私もあんな風になりたい」。厳しくもしっかりと学べる現在のスタジオに出会い、それから14年続けている。多いときは土日を含め毎日。レッスンに通えるように仕事を選んできた。「涙も感動もいっぱいで、本当に大好き。たくさん人生勉強させられています」。笑顔で人と接し、自然を慈しむ心はこうして育まれてきた。
○…「自然いっぱいで癒される場所」という綾瀬を、もっとたくさんの人が好きになってくれること、わが子がその一助になることを願う。キャラのようにゆるく、柔軟なスタンスで、これからも綾瀬のPR活動に励む。