(仮称)綾瀬スマートIC 説明会に140人 騒音などの不安も
高速道路との連結を国が6月11日に許可し、事業化が決定した(仮称)綾瀬スマートIC(インターチェンジ)。事業者となる市と県、中日本高速道路(株)が6月20日と23日に市民にむけた事業説明会を開き、2日間で約140人が来場した。
これまでの経緯や期待される効果、地図を使った建設計画の概要や事業のスケジュールを説明。綾瀬市から救急搬送する場合に東海大病院(伊勢原市)へこれまで30分かかったところを15分ショートカットできる見込みや、1日に9800台が利用する見込みであることなどが発表された。
市民から「用地取得の具体的な価格や移転先などは間に合うのか」と質問があがると、事業者は環境への影響などを調査した環境アセスメントの結果をもとに「周辺のさがみ縦貫道の開通などを見込むと、現状の道路にさほど影響はない」と答え、「周辺の多車線道路計画は間に合っていない」といった意見が寄せられると「まず抜け道として使われそうな場所へ対策したい」と答えた。ほかに「騒音が現状からさらに悪化することが不安」「企業誘致はうまくいく見込みがあるか」などが寄せられていた。
2013年度は道路設計を行うための測量や地質調査、事業予定地内の建物調査などが行われる。14年度以降用地取得や建物補償、工事が進められ、17年度末までの供用開始をめざすという。