同行レポート 釜石応援プロジェクト 2013.6.21〜23
東日本大震災で被災した岩手県釜石市の復興支援を目的に、綾瀬市社会福祉協議会が中心となり、諸団体らの協力で進められている「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」。今年度最初の実施となった6月21日から23日の活動に同行した。
震災直後の2011年から継続されているプロジェクト。今回は31人が参加し、同市唐丹町で畑に埋まったガレキを取り除く作業と、綾瀬産野菜やソーセージを煮込んだ「クリームシチューうどん」の炊出しを行った。
午前9時30分から活動を開始。畑の雑草や石をふるいなどに掛けながら整備し、さらに土を掘ると食器や鉄板などが埋まっていた。作業をした50代男性は「30cmくらい掘ってもまだ食器が出てくる。津波は凄まじかっただろう」と話していた。自治会の配慮で会場には被災当時の同地区の写真が展示され、防災無線のアナウンスが流れると住民が集まった。「遠くからありがとう」と多くの住民が声をかけていった。市のキャラクター「ブタッコリ〜」も登場し、会場には笑顔が溢れていた。用意した160食分は全て完食。「こちらも嬉しい」とメンバーは話していた。
活動後の青空講演会では釜石市社会福祉協議会の前川公二事務局長が津波発生時や直後の状況を話した。前川さんは「有事の際は経験にとらわれず、生きることを最優先に考えて」と呼びかけた。
活動参加は今回で3回目。これまでで最も交流の機会に恵まれた。住所を交換し、手紙のやり取りも発生している。「活動で交流を深めることを今後重視したい」とメンバーも話していた。
(笹山真琴)