東日本大震災で被災した岩手県釜石市で、綾瀬市のボランティア34人が7月27日に夏祭りを開いた。市社会福祉協議会を中心に2011年から継続して行われている支援活動「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」の一環。
同プロジェクトは2011年、震災直後に市社協職員が釜石市へ派遣されたことを機に始まった。同年にはボランティアバスを運行しガレキ撤去などの活動を実施。翌12年度にはボランティア作業と並行して管理栄養士が作成したレシピの炊出し「青空給食」を行い、被災者の食生活のケアをはかった。今年度は心のケアを新たな課題とし、今回初めて仮設団地で夏祭りを企画していた。
今回は34人が参加。金曜日の夜に綾瀬を出発し、土曜日に活動、日曜日に帰路に就く弾丸スケジュールで行われた。活動日の午前中は一時大雨となったが、草むしりなどのボランティア活動を行い、被災地をバスで巡りながら被災者による講演を聞き、夕方5時から夏祭りが始まった。
釜石市天神街仮設商店街で開かれた祭り。現場では仮設に住む看板職人がこの日のために手描きで作った看板が用意され、メンバーは歓迎された。キャンドルナイトでは1500個の火を灯す作業を住民とメンバーが一緒になって行い、祭りが始まると仮設に住む子どもたちのキッズダンスなどが披露され、多くの人が集まった。「青空給食」のほかに綿菓子やヨーヨー釣りなどの模擬店や大道芸も行われ会場には笑顔が溢れていた。綾瀬市の名産「高座スイカ」や「高座豚」、「ブタッコリ〜クッキー」なども配られていた。
今回は夏休み期間の実施にあわせ、小学5年生以上の親子参加も対象となっていた。親子は4組が参加し、参加した上土棚南在住の角石(かどいし)正明さん・俊介君親子は「疲れましたが、感謝されたり交流したり、とても良い経験でした」と話していた。夏祭りは今回限りとなるが、次回は9月20日から22日の日程で企画され、現在参加者を募集している。
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