肌で知ったヒロシマ伝える あやせっ子平和学習生が報告会
8月1日、2日に広島県を訪れた「あやせっ子平和学習生」20人が8月18日に綾瀬市文化会館で学習報告会を行った。
市が戦争を知らない世代へ、戦争の悲惨さや核兵器の恐ろしさ、平和の尊さなどを学び、周囲に伝えることを目的に毎年小学校5・6年生を対象に行っている事業。今年で3回目。今回は1泊2日の日程で広島県の資料館や原爆ドーム、慰霊碑などを見学し、被爆体験講話などを聞いた。
発表会では、戦艦大和を学んで「戦いに勝つため、人を殺すために造られた戦艦、もっとこの技術を他に使うことができたらよかったのに」、被爆しながらも残った学校の建物に「当時の子どもたちの想いで奇跡が起こって残ることができたんじゃないか」など一人ひとりが、印象に残ったことを述べた。
代表して作文を発表した綾西小学校6年の小川徳哉くんは、今回知った原爆の恐ろしさを訴え「戦争が人の体だけでなく心まで傷つけた」という被爆者のメッセージや、改めて感じた家族や友達との暮らしこそ平和で、そのために思いやりが必要ということを来場者に伝えた。
発表を聞き、笠間城治郎綾瀬市長は「素晴らしい発表だった。子どもたちにはぜひ、この経験を同級生や家族、近所の大人に話してほしい」と話していた。