高座スイカ完売御礼 生産者のPRなど奏功
昭和期の綾瀬の名産「高座スイカ」。再び綾瀬の名産にしようと2年前から復刻版の栽培が始まり、今年は市内の農家6人が研究会を立ち上げ取組んだ。8月2日には生産者が市役所で試食を行うなど積極的にPRを行い、4日の朝市では130玉を販売した。
「高座スイカ」はスイカ特有の縞模様が薄く、皮が丈夫な特徴をもつ。昭和28年ごろをピークに東京や横浜で爆発的な人気を博したが、連作を嫌うなど栽培の難しさから生産が徐々に減少し、昭和50年ごろ市場から姿を消した。
2日に行われた試食では10玉分をカットし来庁者へ配布した。赤く瑞々しいスイカを味わった市内在住の佐渡りよ子さんは「見た目以上にとっても甘くて美味しい」と話していた。
今年の生産は終了となったが、名産として普及を広めるため、今後も栽培を続ける予定。例年7月下旬ごろから販売が始まる。