かながわNPO映像祭優秀賞を受賞した「あやせ災害ボランティアネットワーク」で映像製作を行った 脇 眞澄さん 綾西在住
「被災地の今、伝えたい」
○…「被災地のことを、忘れないよう伝えていかなきゃと思った」と、「綾瀬発釜石応援プロジェクト ふっこうにむけて」と題した受賞作について話す。120秒ほどの映像には、2年間で8回行った釜石復興支援で撮影した動画や写真を使用した。ナレーションも自身が入れている。被災地の”今”を表していること、これからも続けようという意欲が見えたことが評価された。「賞を貰えるとは思わなかったから嬉しい」と顔をほころばせる。
○…作品は、被災地に向かうバスの風景から始まる。一面に広がる田園風景の動画から一転、瓦礫の撤去は終わったが建物が減り閑散とした風景や、畑の復興作業の写真につながる。「少し離れるとのどかな風景が広がっているけど、まだまだ復興が進んでないことが心に残るようにしたかった」。こだわりを語る。
○…生まれは東京。結婚後、子育てに良い土地を探し、綾瀬に移り住んだ。3人の子宝に恵まれ、今は息子夫婦と一緒に暮らしている。「お嫁さんが一緒に住むって言ってくれたの」と、嬉しそうだ。今は災害ボランティアネットワークの他に、市からの委託で市民活動センターを管理・運営する「コミュニティサポートあやせ」の一員としても活動し、忙しい日々を送る。「誰かと何かをやるのが楽しい。それで喜んでもらえたら嬉しいし。家にいてもぼーっとしてるだけだからね」と冗談めかして笑う。
○…災害ボランティアネットワークは様々なイベントに参加するほか、阪神大震災の問題点を拾い出した「クロスゲーム」や、静岡発の避難所運営ゲーム「避難所HUG」を使った取り組みなど、防災・減災意識の啓発活動に努めている。「今回の作品は、貸出できるのでぜひ講演会などに活用して欲しい。市民活動センターに行けば一般の方も見れるので、映像を通して被災地の現状を少しでも多くの人に伝えれたら」と思いを語った。