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綾瀬版 公開:2014年6月20日 エリアトップへ

使用硬貨5000枚以上 深谷南在住の武富宏子さん 重厚感溢れる手作り鎧

文化

公開:2014年6月20日

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 手製の台座の上にズラリと並んだ、高さ80センチほどの7体の鎧兜。重厚な趣を見せるこれらの鎧は、全て深谷南在住の武富宏子さんが硬貨と手芸用の紐で編みこみ作り出した作品だ。

 祝い物として使う松竹梅や鶴亀、クジャクなどを作る「水引手芸」を本職にしていたという武富さん。小さい頃から手伝いで木目込み人形やレース編みの作製をするなど、手芸に携わってきた経歴を持っている。

 「元々、鎧兜が好きだったの。何とか自分で作れないかなって考えたのよ」と武富さんは話す。以前にも5円玉と手芸紐で宝船を作ったこともあったため、本やテレビ、実際に飾ってある物などをよく見て観察し、自力で方法を編み出したそうだ。

 作製の際に最も苦労するのは兜の丸み。平らな硬貨で丸みが出るよう組むためには、かなり力を入れて編まなければならないという。「あと、角(つの)のところは人が作らないような形にするようにしてるの」と、こだわりも覗かせる。兜などに付いている組み紐や具足、小手を付ける腕の部分なども全て自分で作っている。

 使用される硬貨は多い時で5千枚以上にも上る。1体作るのに要する期間は5〜6カ月。設計図は引かず、これまでの経験を活かし感覚で作ることができるそうだ。以前は昭和50年や昭和60年の硬貨のみを使用した物も作っている。「生まれ年の硬貨で作って孫にあげたりしたいんだけど、銀行で両替できなくなっちゃったから5円玉を集めるのが大変なの」と、残念そうに語る。

 現在は硬貨がなかなか貯まらないため休止しているが、「また作りたい。ケースも一緒に作れば、持ち運びにも便利だしね」と制作意欲は十分だ。作品自体は昨年の「あやせ文化芸術祭」に出展しているほか、事前に連絡をすれば自宅に見に行くことも可能だ。

 「興味のある方は硬貨と材料さえ揃えてくれれば、制作指導もできます」と武富さん。問合せは武富さん(深谷南1の17の76)【電話】0467・77・3203へ。
 

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