大日本プロレス所属プロレスラーとして活躍する 谷口 裕一さん 綾西出身 36歳
熱くなったら一直線
○…プロレス団体「大日本プロレス」に所属。子どもの頃、海老名の興業で生の試合を見て、その迫力に一発で虜になった。それまで祖父と共に「テレビで見るだけ」だったプロレスが、目指すべき夢に変わった瞬間。熱くなったら一直線、中学を出て15歳でプロレス界の門戸を叩く。「親にはめちゃくちゃ反対されたし、周りにも高校は出ておけと言われた。でも、その3年間をプロレスに懸けようと思った」と熱っぽく語る。
○…レスラー歴21年。人生の半分以上をプロレスに捧げてきたことに後悔はなく、夢だったことを続けてていられることに幸せを感じている。試合には子どもに興味を持ってもらえるレスラーでいることを意識し、臨んでいる。以前はランドセルを背負ったコスプレレスラー「戦う小学生・谷口君」というキャラでリングに上がっていた時期もあった。そこには「自分の試合を面白いと思った子たちが、プロレスに入るきっかけになれば」という思いがある。
○…綾瀬生まれの綾瀬育ち。子どもの頃は大自然を駆け回り、秘密基地を作ったりザリガニ釣りをしたりと活発に遊んでいた。「自然豊かな地元が大好き。そのおかげで、体が作られたのかも」と笑う。今も山が好きで、試合がない時は癒しを求めて自然の中に遊びにいくそうだ。「キャンプとかバーベキューが好きで、よくやりに行く。休日を自然の中で過ごすことで、オン・オフの切り替えができるんだ」と頬を緩ませる。
○…「昔に比べ、プロレスを見られる環境が減ったと実感する」。誰もがTVで見るのが当たり前で、同級生と技をかけあい遊んだ子ども時代。好きだった天龍や大仁田厚などのレスラーに憧れたからこそ、今の自分がある。「未来の子どもたちがいないと、プロレスが衰退してしまう。だから少しでもたくさん見る機会を作りたい。子どもたちがプロレスに入るきっかけに、自分がなれたら最高だよね」と目を輝かせ語った。