今年創設10年を迎えた神奈川県年金受給者協会(神年協)厚木支部綾瀬分会長を務める 大貫 喜久雄さん 小園在住 79歳
セカンドライフ支え20年
○…神年協は厚生・国民・共済年金受給者なら誰でも加入できる団体。情報発信や、旅行会・サークル活動などで仲間づくりと社会参加の輪を広げることを目的にしており、県内に11支部64分会が存在する。綾瀬分会は厚木支部4分会の中で最多の約350人が所属し、活発に活動している。「それだけ魅力があると思ってもらえてるってことかな」と笑顔を見せる。今年度から厚木支部長も兼任し、多忙な日々を過ごす。
○…綾瀬分会の主な活動は春・秋の宿泊バス旅行と、年2回の日帰りバス旅行。これに加えハイキング、カラオケ、グラウンド・ゴルフ、囲碁、福祉、ボウリング部が各々活動している。サークル活動は分会長として年間計画の把握はするが、余計な口を挟まず各部長に一任。「その方が自由にできるし、楽しめる」という考えからだ。「どのサークルも、とてもいい雰囲気でやってるよ」と話す。
○…横浜で生まれ育つ。高校卒業後に薬卸しの会社に勤め、定年間際の59歳の時に終の棲家を購入し、小園に移り住んだ。歴史と散策が好きで、そういった活動に関わりたいと思っていた時に今の団体の「歩こう会(現ハイキング部)」に出会い、入会を決めた。現在は夫人と長男夫婦、孫3人の7人家族。「一番下の孫が少年野球をやってた時は土・日応援に行ったりして、楽しませてもらってたよ」と顔を綻ばせた。
○…「年を取ってもいつまでも健康でいて欲しい。神年協は、そのための生きがいや仲間づくりの手伝いをするための組織」と話す。協会に携わり20年。定年後の男性は年を追うごとに周囲との付き合いが薄れ、元気がなくなる傾向にあるという。「ちょっとした雑談相手がいるだけで、日々の生活も随分変わります。難しく考えず、自分の暮らす地域で気の合う友人を探す一つのきっかけにしてもらえたら」。その意義を広め、新たな会員を確保することが今後の大きな課題だ。