綾瀬市商工会青年部桜まつりを開催する事業委員会事業委員長を務める 落合 正雄さん 深谷在住 35歳
若い力で活気を創出
○…毎年の恒例行事「桜まつり」を開催する市商工会青年部の事業委員長を務める。「最初は断ってたんだよ」と話すが、例年の城山公園から市役所南側広場に会場を移す発案をするなど、想いは熱い。「大丈夫なの?」という心配の声にも、熱意を持って自らの気持ちを伝え説得した。「市役所なら駐車場もあるし、バスのアクセスもいい。多くの人が来て楽しめる催しにしたい」と委員長としての意気込みを語る。
○…落合板金の代表。普段は建築板金の職人として、1人で仕事を切り盛りする。責任者としてイベントの取りまとめを行うのは今回が初めてで、仕事のクセか最初は何でも自分でやろうとしてしまったそうだ。「最近、ようやく周りに仕事を振れるようになった」と照れ臭そうに笑う。「打合せや仕事の割り振り、市役所職員との折衝など勉強になることばかりだけど、やりがいはある」と話す。
○…中学3年まで座間で過ごし、親が家を購入し海老名に。友人の誘いで二十歳くらいの頃から建築板金の会社で修業を積み、現在に至る。昨年、一人暮らしを始め生活の基盤を綾瀬に移す。現在は本職と事業委員長、3月29日に市内で開催される東京六大学野球招待試合の手伝いにと、多忙な日々を過ごしている。「今の楽しみは終わったあとの飲み会。苦労した分、仲間との1杯はきっと格別」と取材中一番の笑顔。
○…「若者が盛り上げることで、子どもたちに郷土愛を持ってもらえるような催しにしたい」。何度も現地に足を運んでレイアウトを練り、今年初めて行う「ストラックアウト」はフレームからパネルまで全て事業委員会で手作りするというこだわりようだ。「年を取ると、仕事以外で一緒に汗をかける仲間に出会う機会はなかなかない。とてもいい経験ができて、会に入って良かったと実感する」。静かに語るが力強い口調で、まちづくりに対する熱い思いをにじませる。