笠間城治郎市長が8月26日の記者会見で、高齢者就業機会拡大のための窓口を市役所1階高齢介護課に設置し、「キャリアカウンセラー」による支援を行うと発表した。県内の類似事業では横浜市に次いで2例目となり、市シルバー人材センターやジョブスポットあやせと連携することで高齢者の新たな雇用機会を創出する。
この事業は市内高齢者の健康寿命延伸とセカンドライフ充実のための取組みとして、国の地方創生補助金を活用し新たに実施される。長寿化の進展や、団塊の世代が後期高齢者に達することで社会保険費の急増が懸念される「2025年問題」などが背景にある。
市ではこれまでもハローワークと連携し、庁内に「ジョブスポットあやせ」を設置して就労サポートを行ってきた。しかし、昨年度実績では最も多い40代に次いで60代が23%を占めるなどの状況を受け、千葉県柏市や愛媛県松山市の事例を参考に高齢者に特化した就労支援窓口を設置する。
相談から就職までカウンセラーがサポート
主な役割は、個別相談から就職までの一貫したフォロー。キャリアカウンセラー数名が所属し、交代制で常時1人を窓口に配置する。カウンセラーとの話をもとに求人開拓員が企業を探し、希望職種等とのマッチングを行う。必要に応じて模擬面接やアドバイスなども行ってくれる。
カウンセラーや求人開拓員はシルバー人材センターに委託し、60歳以上のスタッフ配置を予定している。市高齢介護課によると、単発的な簡易作業が主となる同センターに、キャリアを活かせる仕事を創出することも目的の一つとしてあるという。
「今、綾瀬は4人に1人が高齢者という状況。一般企業の継続雇用も増えており、綾瀬でも今後さらに高齢者の求職が増すことが想定される。個人任せにするのではなく、行政も受け皿作りをサポートする必要がある」と同課では話す。
事業開始は10月1日からを予定している。時間は平日9時から午後5時まで。予約制。利用にはハローワークでの登録が必要。
問合せは市高齢介護課【電話】0467・70・5616へ。
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