市民活動推進委員会の委員長に就任した 剱持 栄さん 寺尾釜田在住 66歳
「プロ目線」をまちの活性に
○…市民活動を行う人・一般公募・事業者・学識経験者などで構成される同グループは、推進の在り方を議論し行政に提案することや、首長からの諮問を受け検討することを主な役割としている。これまでに議論した事案では市民活動センターの運営に関する事項や、市民協働事業の制度などが形になっている。「もっと話し合いを深め、様々な提案ができる委員会にしたい」と意気込みを語る。
○…行政へのコンサルタントやアドバイザーを仕事とし、シンクタンクの研究員も務める。大学院で地域活性化システム論を教えていた「地域活性のプロ」。職歴から今は学識経験者として委員長を務めるが、最初は公募で一市民として委員会に所属した。「趣味の登山中のケガで仕事を減らしたのがきっかけ。今後の人生を考えた時、生まれ育った綾瀬が活発になる手伝いをしたいと思った」と、思いを語る。
○…寺尾釜田で生まれ育つ。家族は東京に住んでおり、自身は仕事で東京と実家を行ったり来たり。もともと綾瀬が町から市に移行する際の基本構想総合計画や、観光まちづくり計画に携わるなど生まれ故郷との関りは深い。趣味は登山と山野草観察。ケガ以降、本格的な登山はやめて家族と楽しめる山登りに切り替えた。最近は自転車にもハマっており、綾瀬から江の島に行くこともある。「突き詰める仕事だから、こういう時間がいい気分転換になるんだ」と笑顔を見せる。
○…「綾瀬の弱点は情報発信の弱さ」と分析する。委員会についても、まだまだ知らない人が多いのが実情。「能力のある人はたくさんいる。知ってもらえれば、出てきてくれるはず」。これをいかに掘り起すかが大きな課題だ。「拠点である市民活動センターをもっと気軽に寄れるものにしたいし、綾瀬の特性を考えれば生活圏の駅に拠点を置くのも悪くない」と、活動推進の在り方を「プロ目線」を交え模索する。