歴史講演会を主催する綾瀬市史跡ガイドボランティアの会の会長を務める 長井 利之さん 小園南在住 72歳
「歴史」通じ綾瀬に活力を
○…綾瀬市史跡ガイドボランティアの会の2代目会長。会の発足当初から、役員として携わっている。かつて綾瀬の人たちも参拝に訪れていた「大山信仰」を学んでもらおうと今回行う講演は、久しぶりの一大イベント。準備は順調に進んでおり、あとは資料や外に掲出する幕の作成など当日に向けた準備のみ。「この講演を通し、歴史の面白さを多くの人に実感して欲しい」と、意気込みを語る。
○…主な活動は、市生涯学習課が発行している文化財マップ「あやせウォークガイド」のコース案内。同課が行う会員育成講座や、会主催のイベント、個別申込みがあった際などにガイドとして同行する。また、近年では近隣市町の10団体で構成される「県西観光ボランティアの会」に所属し、綾瀬PRのため他市の同様の団体と積極的に交流を図っている。「来年は綾瀬が交流会のホスト。もう準備を始めてるんだ」と、多忙な日々を送っている。
○…生まれは満州。「父が学校の事務局長のような仕事だったらしく、恐らく終戦の翌年、3歳の時に九州に戻ってきたと思う」と、出自を語る。大学まで九州で過ごし、電気関係の技術職の会社に勤め、静岡に赴任。転職を経て、34歳の時にマイホーム購入で綾瀬に越してきた。2人の子どもは独立し、今は夫人と2人暮らし。書道・野球・テニスと多趣味で、忙しい中でも時間をつくり満喫しているようだ。
○…会の運営を円滑にするため、昨年から新たな取り組みとして有料ガイドを取り入れた。「だからってわけじゃないけど、これからは付加価値のあるガイドプランを作るなど、会として努力が必要」と、課題を分析する。「そのためには他市との交流は不可欠で、外を見るとその核を担うのは、やはり観光協会。綾瀬にもできれば、もっとやれることの幅が広がるはず」。その言葉の端々に、「地元をもっと盛り上げたい」という思いが溢れていた。