生蘭高等専修学校(宇野政信校長)が、市内の高校で初となる市選挙管理委員会とタイアップした生徒会選挙を開催した。選挙権が20歳以上から18歳以上に引き下げられたことを受けてのもので、生徒たちは今年の夏に予定されている参議院選挙や綾瀬市長選挙に向け、実践さながらの環境で投票方法を学んだ。
市選管では実際の選挙を子どもや学生に学んでもらうため、市内の小・中学校、高校に投票箱や記載台の貸し出しを行っている。これまで小・中学生対象に催されている「こどものまちミニあやせ」のミニあやせ市長選挙で使用されたことはあったが、市内の高校では今回が初めて。
貸し出しに名乗りを上げた生蘭高は、昨年初めて生徒会が創設されている。「本当は初選挙から使いたかったが、昨年は衆議院議員選挙とタイミングが被り叶わなかった」と担当教諭は話す。選挙年齢引き下げ直前になる今回のタイミングで、初めてタイアップすることになった。
準備や当日の運営は教諭や市選管のフォローのもと、生徒で構成される選挙管理委員会が中心になり進めた。立候補者の手続きや説明会などは同委員会が行った。また、実際の選挙の立会人が招かれたほか、生徒手帳とIDカードを提示し投票用紙を受け取るなど、本番さながらの環境が整えられた。
投票外の環境整備も
投票だけではなく、候補者選定のための知識醸成の体験にも力を入れた。立候補者の朝・昼のあいさつやビラ配り、ポスター掲出などの選挙活動に加え、選挙公報も配布したという。
選挙日には投票の前に会長候補1人、副会長候補の2年生1人と1年生2人、それぞれの応援者が校内放送で各々の考えや方針、思いを演説。その後、生徒たちは会場になった体育館に移動し、会長候補と2年生の副会長候補は信任投票を、1年生候補2人は通常投票が行われた。
「若者の声が今の政治に反映される選挙年齢引き下げには賛成なので、来年の選挙に向けこういった経験ができたのはとても勉強になった」と内村翼さん(3年)。伊勢寿真(かずま)さん(3年)も、「来年に活かせる、とても良いものだったと思う。今回の経験を活かし、積極的に選挙に行きたい」と、体験を終えての感想を話した。
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