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綾瀬版 公開:2016年3月11日 エリアトップへ

神奈川県畜産環境コンクールで奨励賞を受賞した 比留川 正男さん 早川城山在住 71歳

公開:2016年3月11日

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養豚にかけた50年の情熱

 ○…県畜産環境コンクールは、畜舎周辺の環境美化と、臭気・騒音・疾病予防等衛生対策、資源循環の実施状況の3項目に加え、これらに対し特色ある取組みを行っているかが審査される。乳牛・肉牛・養豚・養鶏の4部門があり、参加した県内105の畜産農家から選ばれた。臭いを抑えるため毎朝の洗浄やオゾン水の散布、飼料に珈琲粕の炭を混ぜるなど、宅地に隣接する環境の中で住民に配慮した都市型養豚経営への取組みが評価された。

 ○…有限会社比留川畜産の代表。自身が立ち上げた会社で、今は夫人と長男夫妻の4人で切り盛りしている。飼育数は母豚100頭含め、哺乳・離乳・肉豚1200〜1300頭。家業に入って20年の息子の話題になると「助かるよ」と話す表情が、少し嬉しそう。「安定供給のためには、母豚をいかに減らさないかが大切」。長年培ってきたその技術を、跡継ぎに伝えている。

 ○…綾瀬で生まれ育つ。実家は農家で、18歳の時に養豚を始めた。「昔は肥料のためにどこも庭先に豚がいたけど、父と懇意だった近所の人が豚で食べていけるくらい飼っていた」と、当時を語る。家業は長男が継ぐため、その人に師事し養豚を仕事に選んだ。「趣味はない。今はもっぱらお仕事」と話すが、以前はソフトボールチームに所属するなどスポーツ好きな一面も。一時はカラオケ教室に通っていたこともあるそうだが、「もう声が出ないから」と照れ臭そうに笑う。

 ○…かつては50〜60軒あった養豚家も、宅地開発などで姿を消し今では6軒まで減少した。仕事も繁殖や販売など専門に分かれていたが、時代の流れで全て一貫経営になった。今後もTPPなど課題は多く予断を許さない状況だというが、畜産に対する情熱は決して失わず、年に1度アメリカ視察に行くなど勉強に余念がない。「ここまで続いたのも賞をもらえたのも、周りの助けがあればこそ」と感謝を述べた。

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