寺尾の子之社(寺尾中1の3の38)で6月5日、「寺尾・神輿御遷座100年祭」が午前9時から催行される。この日は御霊移しなど式典を執り行ったあと宮出しし、神社周辺を練り歩く。1世紀に渡り姿を残す神輿の雄姿を、見ることができる。
子之社(寺尾)は、大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主命(おおくにぬしのみこと))を祭神に祀る神社。1731年(享保16年)に本殿が建造されており、小田原市の白髭神社から勧請(かんじょう)(御分霊され創建)された。
子之社の神輿は1916年(大正5年)に大山の宮大工「手中明王太郎」の手でノミが入れられ、翌年7月に大山町大山で竣工した。寺尾の住人が大山道を通り、同町から寺尾村の鎮守である子之社に運んだ。
神社を管理する責任総代代表の橘川健司さんによると、「当時は力を示すため、各神社が競って作っていたようだ」と話す。現在は市内に9基ある神輿が、最初は寺尾と吉岡の2基だけだったそうだ。
今では左右に振りながら練り歩く「どっこい神輿」が主流だが、橘川さんが子どもの頃は荒々しい「喧嘩神輿」だった。「今でも覚えているのが、神輿が田んぼの中に突っ込んでた。よく、100年もったと思う」と思い出を語る。
昔を知る人の話では、2年に1度職人が本格的な手入れをしていたそうで、「これが今に残る結果につながっているのでは」という。今は「釜田神輿保存会」がこの役割を受け継ぎ、年に1度巡行する例大祭に合わせ手入れを行っている。
初代鳳凰も展示
御遷座100年祭は、数えで100年を迎える今年7月に先駆け催行される。当日は市内外の神輿会26団体・約150人の担ぎ手が集い、午前10時半の宮出しのあと福祉会館→サンライズビラ→4区集会所→子ノ神ショップ→子之社の約800mを巡行。宮入は正午頃になる。また、境内では神輿の屋根に付いていた「初代鳳凰」=右下写真=のお披露目を予定している。
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