全日本中学野球選手権大会(ジャイアンツカップ)に優勝した「湘南ボーイズ」のレギュラーとして、早川在住の徳田辰吉さん(城山中3年)=写真右下=が出場した。ポジションはサードで、大会通しての打率は7割2分2厘。18打数13安打で得点に絡む活躍も見せるなど、4年ぶり2度目のチーム優勝に貢献した。
ジャイアンツカップは、「中学硬式野球の甲子園」に位置付けられる大会。ボーイズやリトルシニアなど各リーグのチームがしのぎを削り、1537チームの頂点を決める。
徳田さんは「レベルの高いチームが集まるだけに、どこも強かった」と試合を振り返る。2対1でリードされる接戦だった初戦では、最終回で先頭打者として打席に入った徳田さんがセンター前ヒットで出塁後、2塁への盗塁に成功するなどチャンスを作り出した。
また、準決勝では1番、決勝では2番打者とチームのクリーンナップを務めている。決勝では初回で得点に絡むヒットと盗塁を決め、5回に追加点を奪う三塁打を放つなど活躍を見せ、自分の仕事を全うした。
「やってきたことと仲間を信じ戦った」と言う徳田さん。苦しい場面では帽子の裏に書いたチームメイトとの寄せ書きを見ては、己を奮い立たせた。
「全試合通して調子は良かったです。3年間目標にしてきた大会で優勝できて、本当に嬉しい。チームで手に入れた勝利です」と、喜びを語る。
来年から高校球児になる徳田さんが目指すのは、甲子園。「もう一度日本一になるために、一からがんばっていきたい」と次の目標を話した。