例年、4月から12月にかけて第1日曜日の朝6時半にオーエンス文化会館駐車場で催されている「朝一番徳の市」が、10月2日で250回の節目を迎える。「まちを盛り上げよう」という思いから28年前に始まった取り組みは、時代が変わった今も脈々と受け継がれ、大勢の人たちに親しまれている。
朝市は1989年(平成元年)に当時の市商工会青年部が、「綾瀬を盛り上げたい」という思いから立ち上げ、15店から始まった。当初は約230万円を売り上げ、最盛期となった1992年(平成4年)には朝市全体の1回の売上は約300万円強に上ったという。
「この頃はまだ大型スーパーなどがなく、一カ所で色々なものを買える便利さから、最初から賑わったと聞いています」と、同市実行委員会の井田智之会長(47)は話す。また、当時は個店ではなく組合としての出店が多く、「横の繋がりによる情報発信力も強かったのでは」と分析する。
現在、出店数は25店に増加しているものの、大型スーパーの台頭や、顧客高齢化などの要因から客足が減少。若い力を取り入れ、これに歯止めをかけようと今年4月、副会長を務めていた井田さんに新会長として白羽の矢が立った。
顧客の世代交代で認知度が落ちてきていると感じていた井田さんが副会長時代に提案したのは、若い層の取り込み。そのためにブタッコリ〜とのコラボや、大道芸の誘致、ポップコーン無料配布など、「子どもが来たくなるような催し」を昨年から月替わりのイベントとして組み込んでいる。
開始30分で客足が減ってしまうという近年のデータから、滞留時間を伸ばすためイベントを7時以降に設定するなど工夫を凝らした。また、今年からフェイスブックによる情報発信も始めたという。
こうした取り組みが功を奏し、現在は客足・売上ともに増加傾向にある。井田会長は「その場で飲食できる店舗を増やせば滞留時間が伸びると思うし、子ども向けのイベントも増やしたい。やりたいことはたくさんある」と、展望を語る。
記念イベント
250回を記念し、10月2日の開催では朝市で使える金券販売を250部に増やした。購入者はハズレクジなしの抽選に参加できる。賞品も普段より豪華になっており、各店舗からの協賛品(25本)が目玉に。それ以外も、市内で製造されたハンカチや、菓子セットなどが用意されている。
問合せは市商工会【電話】0467・78・0606へ。
綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|