早川城山在住の善波(よしなみ)力(つとむ)さん(城山中3年/麻生ボーイズ所属)=写真=が「ジュニア・オール・ジャパン(野茂ジャパン)」のメンバーに選ばれ、8月20日から26日の1週間、米国に渡った。現地では地元チームとの対戦やメジャーリーグ観戦が行われたほか、総監督を務める元メジャーリーガーの野茂秀雄氏に直接指導を受けた。
野茂ジャパンは、中学生球児に世界を感じる機会を創出することで、日本の野球レベルの底上げを図る取り組み。県の連盟から推薦を受けたボーイズ・ヤング両リーグの選手でセレクションを行い、16人が選ばれる。
小学生時代から活躍
現明治大学野球部監督である父、善波達也さんの影響で小さい頃から野球観戦をしていたという力さん。この頃から野球が好きで、小学校3年生で地元少年野球チーム「吉岡サプリングス」に入団した。
4年で下級生チームのレギュラー、5年で主力チームのレギュラーと頭角を現し、6年でキャプテンを務めた。麻生ボーイズでも中1の夏からレギュラーとしてプレーし、現在は4番で捕手というチームの大黒柱的存在となっている。
海外でも結果残す
今遠征は、自身初の海外チームとの対戦。4試合中8打数4安打の戦績を残し、サンディエゴ・ショー戦ではツーアウト三塁で回った打席で、センター前タイムリーで同点に持ち込むなど活躍を見せた。
海外選手との体格の違いや、日本のチームとは異なる試合運び、これらを経験した上で観戦したメジャーの試合での気付きなど、「とても貴重な経験になしました」と遠征の感想を話す。
将来の夢は、プロ野球選手。「まずは今回出会った仲間と甲子園で戦いたい。地元にも元チームメイトであり、ジャイアンツカップ優勝チーム所属の徳田辰吉という好敵手がいる。切磋琢磨し、いずれ野茂監督のように育てる立場になれたら」と展望を語った。