綾瀬青年会議所(大久保豊理事長)が11月17日、地域経済分析システムRESAS(リーサス)を学ぶ公開講座「見えてくる!?わたしのまちのポテンシャル!!」を開催し、多くの聴講者が訪れた。
リーサスは、国内の産業構造や人口動態などに関するビッグデータを集め、行政や企業、個人が自治体ごとのデータをインターネットで自由に引き出せるシステム。この日はシステムを所管する内閣官房の参事官補佐である堀淳一郎氏が講師に招かれ、紹介した。
システムを操作しながら概要を話した堀氏は、リーサスを活用した「地方創生政策アイデアコンテスト」の事例を紹介。福島県の中学生がデータ分析と聞き取り調査から、福島の農業の問題は震災だけが原因ではないことに気付き提示したプランが、2015年に高校生以下の部で地方創生担当大臣賞を受賞しているという。
また、同システムで見た綾瀬市の状況も、提示された。年齢階層別では20代の流出入が多い年がある原因は考察の余地があること、人口の動きが近隣他市とは異なるグラフを構築していること、卸売業と小売業は他市では減っているのに対し綾瀬は増えているのは明るい材料であるかもしれないことなどを読み取り、説明していた。