綾瀬市から広がる若い芽のコンサートに出演する 汐見 奈々さん 早川城山在住 22歳
「楽しい音」聞き手に届ける
○…今回出演する４人の若手演奏家で、唯一の綾瀬在住者。２年前の同コンサートでも一度演奏しており、今回が２度目となる。学生が対象となるため、これが最後の挑戦。「ずっと育った綾瀬でソロで弾けると思っていなかったので、前回お話をいただいた時はとても嬉しかったし、２度目があるとは思わなかった。せっかくの機会、練習も本番も全力で臨みたいです」と意気込みを語る。
〇…ピアノを始めたのは４歳の時。理由は「周りがみんなやっていたから」だった。しかし、この時に今でも交流が続く師と、運命の出会いを果たす。「とても熱心な先生で、この方がいなければピアノを続けていなかったかも」というほど、影響を受けている。中学の頃から音大を目指し、高校は普通科だが音大進学者が多いところを選択。卒業後は昭和音大のピアノ演奏家コースに進学した。
〇…横浜で生まれ、２歳から綾瀬に。根っからの音楽好きで、Ｋ―ＰＯＰやＪ―ＰＯＰなど聞くジャンルも様々。歌唱力がある歌手が好きで、最近はカラオケでよく家入レオの曲を熱唱している。「音楽は専門で勉強しなくても、誰の近くにもあるじゃないですか。思い入れがあったり、つらい時に元気になったり。そういうところが魅力です」と満面の笑み。「テレビも好きで今は『逃げ恥』を見ていますよ」と”イマドキ女子”の顔も覗かせる。
〇…２年前、初めて１千人規模の観客を前にして、「聞き手のことを考えた演奏」の大事さを知った。その経験は今回にも生かされており、軽く楽しく聞ける曲と「これがクラシック」という曲で聞きやすい構成にした。そこには「クラシックに馴染みがない人にも楽しめるようにしたい」という思いがある。卒業後の就職先は楽器店。「ピアノに触れる機会は減るかもしれないけど、時間を見つけて練習や演奏活動は続けたいと思っています」と音楽への意欲を見せる。
