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綾瀬版 公開:2017年2月10日 エリアトップへ

IIMURO GLASS綾瀬市民スポーツセンターのネーミングライツ契約をした(有)飯室商店の社長を務める 飯室 雅海さん 寺尾釜田在住 62歳

公開:2017年2月10日

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名前に込めた仕事への思い

 ○…ネーミングライツ契約のきっかけは、応募がないという情報を聞いた甥や姪、息子ら若い社員5人からの提案。「自分たちで出し合うから、企業PRのためにやらないか」という熱い思いを汲み、踏み切った。ガラスは大きく、再利用可能な「有価物」と埋め立てられる「無価物」に分けられる。一般にはわかりにくく廃棄されてしまうガラスの不燃物も、プロの目から見ると半分は有価物だという。「IIMURO GLASSの名前が、興味を持つ入口になれば」という自身の思いもある。

 〇…時代に合わせ刻々と変わるリサイクル事情。昔は再生資源導入を考える企業は少なかったが、環境への配慮やコストダウンの面から需要が増え、扱う物が増えるたびに工場も増設していった。かつての主力は窓ガラスと瓶だったが、今では住宅や車の断熱材になる「グラスウール」も作っている。現在は薄型テレビや、耐用年数を迎え始めている太陽光の再資源化の相談が増えているそうだ。

 〇…生まれは川崎。創業に合わせ横浜に転居し、移転で綾瀬市に。昔からこの仕事一筋で、創業者である父から継いだ長男が55歳で他界し、3代目に就任した。「先代の奥さんが経理を支えてくれたから何とかなった」と感謝を滲ませる。2人の子どもに恵まれ、長男は家業に入っているそうだ。現場主義で、忙しく各工場を渡り歩く日々。「ラインに入るのが好きで。邪魔にならないよう、よく混じって仕事してる」と笑う。

 〇…「分別細分化は無価物混入のリスクが高まるが、それを企業が負わなければ回収率は上がらない」と熱く語る。有価物の損失を防ぎ市内で処理することで、他県への埋め立て費用を軽減できる経済効果は看過できない。「地産地消は食べ物だけじゃない。ガラスに限らず、生ごみの畜産肥料への再利用など、広い視点で『資源の地産地消』を考えないと」。その瞳は、綾瀬の将来を見据える。

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