市役所1階にある「ともしびショップむー」が、このほど20周年記念サロンを開催した。かつて働いていた人や関係施設の通所者、その家族、一般の人など約50人が集まり、交流を図った。
ともしびショップむーは、綾瀬市手をつなぐ育成会の提案で1996年11月にオープンした。当時は県内で「ともしびショップ」を広げる運動が盛んだった時期。同会が作った障害者自立支援センター「希望の家」で焼いたパンの販売と、障害者の就労支援を目的に喫茶店形式で設立された。
現在、手をつなぐ育成会の会長であり、むーの店長を務める大部さつきさんが引き継いだのは、10年ほど前。この頃は一般にはあまり周知されていなかったため、一般の一見さんも気軽に入れるようレイアウトを一新し、開放感ある現在の形にしたという。
これに伴い、就労への意識も大きく変えた。「障害のある人が働く特別な場」ではなく、あくまで普通の喫茶店での一般就労実習の場とした。
これが功を奏し、むーで働いたのちに一般就労につながったケースは多く、就職決定後にお礼に訪れる人が後を絶たないそう。また、中学の特別支援学級の職場体験受け入れを行うなど、活動の幅を広げている。
その他、最近では市のキャラクターあやぴぃの缶バッジやカレンダーを考案し、作業を福祉施設に委託するなど社会と福祉を繋ぐ役割も担っている。「つながりを作ることで、自分の関わる人が楽しくやりがいのある人生を送れたら。それが結果として、障害者とのマッチングに繋がるのが一番」と大部さんは話した。
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