6月3日に新曲「哀愁のロマン」の発表会をオークラフロンティアホテル海老名で行う 岸井 千恵子さん 吉岡東在住
縁が紡いだ歌と情熱
○…「哀愁のロマン」は、4曲目となるオリジナル曲。主宰する岸井カラオケ教室の生徒の一人が、詩を書いていたため「曲を書いてみない?と言ったら、本当に作ってくれて」。その気持ちに応えようと、プロの作曲家に依頼を出した。「爽やかないい曲になった」と自信を覗かせる。今は初のホテルコンサートに向け、マナーを勉強し準備を進める。「新しいことを学べて楽しい」と、目を輝かせる。
○…今回の新曲発表会は、7回目となる「愛のチャリティーフェスティバル」も兼ねている。これまで市オーエンス文化会館の大ホールなどでも行っているが、常に満席。様々な縁で、過去には著名な編曲家などが携わったオリジナル曲も3曲出している。曲名になった都電荒川線の車両一両貸切りコンサートの経験も持つ。この「荒川線」や今回の新曲は、通信カラオケ「DAM」に収録されている。
○…綾瀬で生まれ育つ。歌を始めたのは、子育てがひと段落した頃に仲間が行っているカラオケ教室に誘われたのがきっかけだった。「付き合いで行ったんだけど、歌ったら上手いと褒められてその気になっちゃって」と首をすくめる。この頃はカラオケブームで、生徒が増え続けていた時期。通い始めて2年目に「教えるのを手伝って欲しい」と頼まれ、18人の教室の先生に。最初は断っていたが、「そんなに熱心に言ってくれるんだから協力してあげなよ」という夫の一言が、後押しになった。
○…教室は常に70〜80人の教え子がおり、毎日稽古している。他にもゲスト出演のオファーで名古屋や浜松、最近では大和の文化創造拠点シリウスでも歌うなど精力的に活動する。「先生や編曲家、作曲家など、とてもいい出会いに恵まれた」と、穏やかな表情。「ここで歌える幸せを日々感じている。自分の将来のために少しでも長く、元気でいたい。そのためには、常に学ぶ姿勢でいないとね」。歌への情熱は尽きない。