神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
綾瀬版 公開:2016年2月26日 エリアトップへ

「シルバーパワー」で公園整備 花楽しめる憩いの場に

社会

公開:2016年2月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
2300平方メートルほどの敷地に整備されている公園(上)。全て会員の手作業(下)
2300平方メートルほどの敷地に整備されている公園(上)。全て会員の手作業(下)

 綾瀬市シルバー人材センター(吉川重夫理事長)が、市が管理する調整池上にある「深谷中央5号公園」(深谷3丁目付近)の整備を行っている。市民が楽しめる「花の公園」をコンセプトにしており、花壇と通路の区分けからベンチに至るまで、全て会員が手作り。整備は3年間の計画で行われているが、同センターでは今年春に一般への公開を予定している。

 5号公園は、深谷中央特定土地区画整理事業の引き継ぎを受け、市みどり政策課が整備を検討していた。下が調整池なため施設の作り込みが難しかったこと、他とは違った特色ある公園づくりを目指していたことなどから、シルバー人材センターに依頼したという。

 工期は2015年度から17年度の3年間。敷地面積2300平方メートルほどで、季節の花々が楽しめるよう敷地内には10面の花壇が作られている。

 主な作業員は、全体を統括するリーダー含め4人。作業日は火曜・木曜・金曜の週3日で、必要に応じて他の会員が手伝うこともあるそうだ。

雑草に悪戦苦闘

 センターによると、着工したのは昨年の5〜6月頃。最初に描いたイメージ図を、ガーデンデザインの資格を持つ会員が引き直している。

 開始当初は草が生い茂り、季節も相まって除草だけで相当な労力を要していた。「このままでは、らちが明かない」と、まずは土づくりと防草作業を徹底。市内業者から貰った土や剪定枝を細かく砕いたチップを敷き詰めるなど、試行錯誤の繰り返しだった。

 「量が多すぎて覚えていないけれど、チップだけでも最低2t車14台分は使っている」と、加藤行数事務局長は話す。花壇と通路を仕切るレンガの間に「田んぼの畔板」を使うなど、管理を楽にするための雑草対策も施されている。

ほぼ全て「手弁当」

 除草の手間が減ると仕事の効率が上がり、進行速度が格段に上がり始めた。作業員の1人は、「最初は完成のイメージすらわかなかったけれど、形が見えてくるにつれて出来上がりが楽しみになった」と充実した表情を覗かせる。

 公園の整備に使われている材料は、ほぼ「貰い物」。レンガや畔板など必要最低限の物は購入しているが、それ以外は全て事業者や家庭で不要になったものを再利用している。

 その都度、材料の活用法を思いつき、当初の設計図になかった蔓性植物用アーチや、ベンチなどが増えていった。他にもロックガーデンやテラスなどもあるが、これら含め全て手作業で作り上げている。

花が溢れる公園に

 現在、花壇と園外周にパンジーやネモフィラ、矢車草、チューリップ、アジサイなど約20種の花が植えられている。今後は1年草と多年草のバランス、花同士の相性などを見ながら、徐々に数を増やしていく。

 今年度は全体を平面的に作り上げたが、来年度は花壇などに高低差を付け、立体的に仕上げるという。外周北側への植樹や、会員が制作したオブジェの設置なども検討されている。

 「試行錯誤しながらなので、まずはどれだけ上手く花が咲くか。不安であり、楽しみでもある」と、加藤事務局長は話している。

綾瀬版のトップニュース最新6

名称原案に意見募集

綾瀬市

名称原案に意見募集 経済

スマートIC、名称決定へ

1月24日号

綾瀬が話芸のネタに

タウンレポート

綾瀬が話芸のネタに 文化

きょう午後にライブ本番

1月24日号

ひと月に約800人来場

高座クリーンセンター

ひと月に約800人来場 社会

地上50m展望室など人気

1月10日号

県展示11年ぶり巡回

県展示11年ぶり巡回 文化

かながわの遺跡展『縄文と弥生』

1月10日号

個性ある持続可能都市へ

2020(令和2)年新春市長インタビュー

個性ある持続可能都市へ 政治

子どもの教育と多文化共生に意欲

1月1日号

産業の拠点新たに

綾瀬市商工会新会館

産業の拠点新たに 経済

笠間会長「原点の結束・連携に回帰を」

1月1日号

あっとほーむデスク

  • 1月24日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月24日号

お問い合わせ

外部リンク