古塩政由市長はこのほど、市が進める工業振興施策の一環として「ものづくり女子」の創出事業に着手すると発表した。工場などへの女性就労を促進し人材不足を解消するとともに、「ものづくり女子」という新たな概念で「ものづりのまち綾瀬」のイメージ向上を図っていく。
ものづくりの現場では現状、慢性的な人手不足が続き、持続可能な事業展開を図る上で人員確保が急務となっている。市が行った市内企業への聞き取り調査でも、男性のみの職場に行き詰まりを感じている会社は多く、女性雇用の需要は高まりつつある。
作業環境に関しても近年では機械化が進み、女性が働きやすくなりつつある。しかし、「3K」と言われる求職者のマイナスイメージに加え、経営者側の理解が進んでいないなどの要因から、製造業への女性進出が進んでいないのが実情となっている。
そこで市では、新卒の女性や出産・子育てによる離職後の再就職先の選択肢となるよう、新たな施策を行っていく。ポスターなどによるイメージ向上を行うとともに経営者の意識改革を図るなど、ハード・ソフト両面からの改善を促していく方針だ。
5月17日には、(株)ダブルビーイングの響城れい代表取締役を招き、市内製造業者向けの「ものづくり女子活躍セミナー」を実施。今後は女性求職者に向けたセミナーも、8月頃に予定しているという。
創業補助制度も新設
また、市では新たな産業振興施策として「活力と魅力に満ちた綾瀬をつくる創業補助金」を新設し、6月1日から募集を開始した。
同事業では建物の賃料や広告宣伝費用など対象経費の2分の1以内(限度額100万円)を補助する。産業競争力強化法に規定する創業支援事業計画の認定を受けた市区町村から、特定創業支援事業による支援を受けた(受ける予定)の者が対象となる。これまでの空き店舗活用支援事業補助に加え、市独自の支援策を増やすことで創業者の負担を軽減し、創業への意欲を向上させる狙いがある。
8月2日に審査会が予定されており、応募者の中から1事業者を決定する。
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