宮大工集団の歩みを紹介 町郷土資料館で企画展
県立あいかわ公園内にある愛川町郷土資料館で企画展「半原大工の歴史と歩み」が開かれている。展示物は写真や絵画に加え、模型や実物資料など全80件で総展示数は108点に及ぶ。会期は来年1月20日まで。
関東各地の神社仏閣の建造や江戸城の修復に活躍するなど、超一流の宮大工集団としてその名を馳せた愛川町域の半原大工。会場では、半原大工の足跡として江戸期や近代の活躍を写真で紹介しているほか、実物の絵図や道具も展示されている。中には江戸城普請に関する文書などもある。 長きに渡り半原宮大工矢内匠家を調査・研究している半原宮大工矢内匠家十四代ひ孫弟子で、今回の展示にも協力している半原の鈴木光雄さんは「通常は見ることができない貴重な資料がたくさんある。展示をきっかけに半原宮大工を知り、興味を持ってもらえれば嬉しい」と話す。
展示は11月中旬から始まっているが、これに合わせて企画された講演会や半原大工が手掛けた町内の作品を巡る史跡見学会も好評だったという。
入場無料。会期中の休館は12月17・25日、29日から来年1月3日、1月7・15日。問い合わせは町郷土資料館【電話】046・280・1050へ。