村せせらぎ館で作品展を開く「フレンドハウス」の代表 加藤 孝予さん 清川村煤ヶ谷在住 58歳
良き友に恵まれた
○…「ハウス、クリスマス、新年を迎えての3テーマになっています。たくさんの方にご覧頂き、優しい気持ちになっていただければ」とにこやか。12月16日まで村生涯学習センターせせらぎ館でパッチワークを中心とした作品展を開いている。同館での作品展は今年3月に続いて2回目。10名の会員たちが日々の暮らしの中で時間をみつけてはコツコツと取り組んできた「成果」がおよそ数十点並んでいる。
○…会は小学校の成人教育として開かれたパッチワーク講習をきっかけにスタートし活動は約25年になる。自由に楽しく、和気あいあいがモットー。1999年から年に1回のペースで自宅ガレージを開放し、仲間内の作品を展示即売していたが、10回の節目を機にお休み中。現在は、各自が自分のための作品づくりに励んでいる。それでも、今年は震災チャリティーイベントを企画し、売上を寄附するなど初めての試みもあった。
○…同世代が集った手芸グループには、実はもうひとつの顔がある。それがソフトバレーボールチームだ。デザインや色あわせ、そして縫い物と緻密な作業の連続となる手芸とは真逆の活動にも「試合とかではなく、健康づくりにね」と笑ってみせる。手芸とバレーでメンバーたちは毎週2回顔をそろえている。「良き友に恵まれ、どちらも楽しくやっています」と。
○…「病気の時以外はキルト」というように、たくさんの作品を作ったが一番のお気に入りは、37年前の自身の結婚式で着たドレスを使ったタペストリー。およそ75cm角で、ドレスの柄の部分を使ってバラを表現し、縁にはパールを散りばめた。構想も作業も時間がかかったと振り返るが「時を経て甦った感じですね」と照れくさそうに微笑む。作品を見たご主人も一目でそれと分かったそうだ。